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麗羅の館ⅩⅤ

第二話:今宮紗希
11
 
沙羅を手術した病院は”麗羅の館“といい、そこに紗希は再び訪れていた。
女医の名前は藤原麗羅といい、ナース的な役割をしている若い子は裕美といった。
話の内容から、二人は姉妹みたいだった。
その二人から紗希は辛辣な言葉を浴び、心がめげそうになったが、麗羅の言うとおり顔は乳房の入れ物を取り去ったのだった。

その傷も癒え再び診察を受けている。
醜くなったとは思えなかった。
ただ通常より魅力がなくなった程度だった。
その姿を確認すると麗羅は入院を即し、翌日から性転換に必要な治療を始めたのだった。

それは薬物投与が始まった、女性ホルモンは必須だったがそれ以外に何種類のも薬を飲まされたのだった。
そして毎日スキンマッサージも行われ、紗希の肌は見る見るうちに綺麗になっていった。
だからと言って今までの肌が荒れていたわけではない、それ以上の肌理細やかさを持ち始めたのだった。
さらなる変化は乳房にも表れ、シリコンを取った乳房は皮膚がたるんでいたが、再び張りを持ち始め以前以上の巨乳に育ち始めていた。

そんな入院生活での薬物投与が二週間くらい過ぎると、身体にメスが入り始める。
全身麻酔のせいでどこをどう変えられたのかわからない、ただ手術室から出るたびに包帯の数が増えていった。
傷の癒えたところから包帯は解かれていくのだが、顔に包帯を巻かれ、目までふさがれていたので自分の身体の変化が分からない。
この顔の包帯が取れた時、自分の性が変わったことを意味するのかも知れなかった。

そしてその瞬間が今訪れようとしている、おそらく麗羅は意図的に目を隠した包帯を最後にしたのかもしれない。
すでに他の部分は解かれている、後は目を隠した包帯を解くだけだった。
目を閉じているように言われた紗希は言われたとおり眼を閉じたままでいる。
勿論、二か月以上光を与えていない瞳孔には光は毒でしかない。
うす暗くした診察室の中で紗希はゆっくりと瞼を開けていった。
少しの光でも眩しく感じる、だが次第にその明かりにも慣れてきてぼんやりとしたシルエットがはっきりと見えてくる。
目の前にいる麗羅の笑顔がだんだんとはっきりと見えてきた。
「そうよ・・ゆっくりとね・・・徐々に目を慣らしてね・・」
「・・は・・い・・」
「・・・・こっちにきて・・」
裕美が手を取り大鏡の前まで導いてくれる。
入院中は裕美にはいろいろとお世話になったものだ、今こうして普通に歩けるのも裕美が歩行訓練につきあってくれたからだった。
また身の回りの世話もすべて裕美がしてくれた、いまこうして退院の日を無事迎えられたのも裕美のおかげと言ってよかった。

「さあ・・これが新しいあなたよ・・よく見てごらんなさい」
「・・えっ・・うそ・・」
紗希は驚愕の眼で鏡を見ていた、そこには以前とは雰囲気は似ているが全くの別人が立っていた。
あどけなさの残る可愛い、いや綺麗な女性が立っている。
それが自分だと気付くのに少しの間があった、とても信じられないことだったのだ。
男を少しも感じさせない全くの女性、しかも可愛らしい女性に変わっていた。
裕美にヘアダイしてもらい、目力を強調したメイク姿はより一層女を感じさせていた。
常日頃からつけていた付けまつ毛など必要のない長い睫がそれを強調していた。
沙希返信
この姿が元男だったとは信じられないくらい綺麗になった紗希は家路に着くのを急いだ。
はやく両親にこの姿を見てもらいたかったのだ。
勿論紗希には紗希の部屋がある、だが今日は両親や兄夫婦の住む家へと向かった。
入院中、一度も見舞いに来なかった母にこそこの姿を見てもらいたかったのだ。
あれほど日頃から女になるために協力をしてくれた母は何かの意図があってこなかったのだろう、それを知りたくもあったのだ。

もともと紗希のために新築しておいた白亜の屋敷だったが、三男に譲り、その三男のもとに一組の老夫婦が住み着いた感じだった。
狭いとは言いながらも、このあたりではかなりの広さを持つ庭を通り抜けると玄関がある。
ディズニーのキャラクターの下には今宮幸雄、沙羅の名前が入ったプレートが玄関ドアに吊るされている。
処女趣味、一目で沙羅の発案だと分かる、そしてその横にあるインターホンを押した紗希だった。

「は~~い、どなた?」
若々しい弾んだ声が聞こえてくる、沙羅だ。
そういえば沙羅の臨月は過ぎている、もうすぐ生まれるという時に自分は“麗羅の館”に入院したことを思い出した。
外との連絡を絶っての入院だったので沙羅の出産のことは全く知らなかった。
それでも母が来てくれていたなら、多少なりとも情報は得られたはずだった。

中から騒々しく玄関に向かって走ってくる足跡が聞こえてくる、ぱたぱたとスリッパを鳴らす音だった。
カチャリ!
ドアが開き、中から可愛い女の子が顔を覗かせる、沙羅だ。
ショートだった髪もすっかり伸び、ツインテールに結んである、どこから見ても女の子だった。

「・・あれ・・紗希お姉さま?」
「うん・・そうだよ・・こんにちは、沙羅ちゃん・」
「うっそ~、全然変わっちゃった、ホントにお姉さま?」
「ん、もう・・・ほんとに紗希よ、孝雄クン」
「あっ、いやだぁ・・・でも。ホントにきれいになって・・・・あっ、前から綺麗だったけど・・・もっと・・・・」
「いいのよ・・・それより・・沙羅ちゃん、お産は?」
「うん、生まれたよ、女の子・・・・・あっ、いけない・・どうぞ、なかへ・・」

沙羅は赤が基調のギンガムチェックのミニスカートを翻し、応接室へと紗希を案内した。
紗希がこの家に来るのは久しぶりだった、初めてではないこの家も沙羅の好みなのか少女っぽい壁紙、レイアウトで飾られている。

応接室では母が花を活けていた、そして入ってきた紗希の気配に手を休め、驚きの眼で紗希を見つめたのだった。

「・・紗希・・紗希なの?」
「うん・・ママ・・どう?わたし・・」
「・・・綺麗になったわ・・ほんとに女の子らしくなって・・・・見違えたわ」
「ありがとう・・いろいろ協力してくれて・・・」
「いいのよ・・あなたを女の子に産んであげられなくってごめんね・・・あなたも苦労したんだから、これからは今までの分、楽しみなさい」
「うん・・でも、とうとう来てくれなかったね、病院に・・」
「ええ・・・それについてはごめんね・・完全看護で必要ないって言われるし、紗依も・・あっ、紗依って孫だけど・・
生まれたこともあったしね・・・なによりも、あなたが切り刻まれるのを見るのがつらかったの・・」
「・・・切り刻まれるかぁ・・・でも、アタシ、生まれ変わったわ完全な女の子に・・先生の言うには沙羅ちゃんみたいに赤ちゃんも産めるんだって・・・あっ、そうだ・・ねぇねぇ・・紗依ちゃん・・みせて・・」

紗希は姪の紗依を抱き、頬ずり押しながら自分もこんな赤ん坊が産めることを望んでいた。
そんな紗希を優しく見守る母瑞枝だった。

そのころ麗羅は初めて試みた術式のデーターを整理しスパコンに収集していた。
もともと麗羅の性転換の術式は睾丸をES細胞によって卵巣、子宮に培養し、それを患者に移植してきたのだった。
だが孝雄という患者はすでに睾丸を摘出していて重要な卵巣、子宮を作る材料がないのだ、麗羅は考えた挙句、その材料を孝雄の母に求めたのだった。

呼ばれた瑞枝は麗羅の若さに心配はしたが、三男の嫁、沙羅を完全な女性に性転換させた技術を信頼し、麗羅の言うとおり、自分が末っ子の希望通りの性に産んでやれなかった贖罪の意味も込めて自分の女性器の一部を提供することにしたのだった。
麗羅は卵巣を全部取るのではない、少しあればいいという、だが瑞枝はこの可愛い末っ子を、自分が命を懸けて産んだ末っ子の希望通りの性に変えてやるためだったら全女性器を捧げても厭わないと思っていた。

そんな瑞枝の決意から、卵巣の組織の敵出はその日のうちに行われ、その組織は麗羅の手により卵巣、子宮、膣など完全な性転換に必要な臓器に培養されていった。
やがて十分に成長した各臓器は紗希の中に移植され、彼女は沙羅と同じように妊娠可能な女性へと生まれ変わったのだった。
母の遺伝子を持つ生殖器を移植された紗希は更に染色体も薬物投与によってXyからXXに変えられ、完全な女性へと変換したのだった。

そのさまざまなデーターがスパコンに収集されていく、今回初めての行ったことは母親の生殖器を使ってのことだった。
そして今まで行ってきたこともわずかながら改良も加えられている。
それらをすべて分類しながら収めていく、面倒だがこれから役立たせるためには仕方なかった。

すべてが終わり、疲れから全身を椅子の背もたれに預けると後ろから豊満な乳房を両手で抱きしめられたのだった。
そしてうなじに熱い息をふき掛けられる、さらに柔らかい唇の間から舌が姿を現し、うなじを愛撫する。
「あっ・・・ああん・」
「・・・・・・」
「ああん・・・あっ・・あっ・・・ああぁ」
両手は服、ブラの上から乳首をいたぶる、そのたびに麗羅の官能は高まっていった。
「・・・裕美・・ちゃん・・あっ・・ああん・・もう・・・いい・・か・・げん・・に・しなさい・・」
「・・・・・ほ・し・い・・お姉さま・・・」
「・・・あぅ・・あふん・・・ああん・・も・・う・・だ・・め・・」

疲れた体に過度の官能の高ぶりは麗羅の自由を奪った、そして裕美の肩を借りなければ自分の寝室まで歩けないほどだった。
「あん・・あん・・あああ・・あふん・」
「・・・いい・・いいわぁ・・あっ・・そこ・・あふん・・」
「うう・・・うううん・・・あっ・・い・・くっ・・・」
「あうん・・ああ・・・あふっ・・ああ・・」

どちらともわからない喘ぎ声が寝室の中で鳴り響いていた。

沙希変身2

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megumi2001

Author:megumi2001
仕事・家事・執筆・・・・忙しく動いています
家事は・・・新彼と同棲中・・・・なので
更新、遅れ気味で・・・

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